TOPお店と人物の取材記事てづくりクッキーの「おーぷんせさみ」

「おーぷんせさみ」が作るクッキーたち

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写真上段左から
キャラメルクッキー 10枚入り¥200  ハニースティック20本入り¥200  ウエディングmix8枚入り¥200
コーンフレーククッキー6枚入り¥200
写真下段左から
チョコサブレ8枚入り¥200  きなこボール7個入り¥200  かぼちゃクッキー6枚入り¥200
市松クッキー6枚入り¥200

てづくりクッキーの「おーぷんせさみ」



おーぷんせさみ。
明日への扉を開く呪文です。

てづくりクッキーの「おーぷんせさみ」
鬼塚章子

rune2

ある日、ある所で、
あるクッキーに出会った。


ある本屋さんのカウンターにクッキーが置いてあった。
妙な取り合わせだと思った。一袋200円、おひとついかがと薦められて手に取った。そういうことを習慣にしているわけではないけれど、袋の裏のラベルを見てみた。原材料名の欄の中の文字がやたらに少なかった。
品名、キャラメルクッキー。原材料名、薄力小麦粉・強力小麦粉・グラニュー糖・生クリーム・無塩バター・上白糖・塩。
これだけ。

普通この欄には何行にも渡って聞いたことのあるもの、
ないもの、見たことのあるもの、ないものが、
ずらずら、黒々と書かれているはずだが、
そこには七個の単語しか書かれていなかった。
だが原材料の数から味が想像できるわけもなかった。
この世の中で不味いものに出会うことは実に稀になった。
みんなほどほどに美味しくなって、ほどほどの出費で、
ほどほどに楽しめる。
だから美味しいものを食べに行って、不満もないけれど、
満足することも稀になり、払った分に見合っていれば、
まあそれで良しとするかってことが多くなる。
そのクッキーの時も、だからあまり期待せずに食べはじめた。
口の動きが止まった。
あれ・・、ちょっと違う。そう思った。

そんなにクッキーづくりは楽しいのかと、
ついのぞき込んでしまう。


お早うございます。元気な声が響いて、二人三人と連れ立ってやって来る。クッキー作りの職人さんたちだ。
てづくりクッキーの「おーぷんせさみ」はクッキーを専門に作っているが、お菓子屋さんでもケーキ屋さんでもない。
正式な名称は、「NPO法人プラッツ・おーぷんせさみ」という。
施設長の鬼塚章子さんの名刺には、加えて「生活介護、就労支援B型事業所」とある。
元気よくやって来たさっきの職人さんたちも、
鬼塚さんの言葉によれば「利用者さん」ということになる。
何らかの障がいを持った人たちだ。

朝のミーティングが終わると、
クッキーを作る人、クッキーの個包装用のラベルを作る人、持ち帰り用の紙袋を作る人たちに分かれて作業に入る。
ときおり誰かが冗談を言って、誰かが混ぜ返し、みんながつられて笑い、しばらく静かになって、また誰かが話しはじめる。
黙々というよりは、賑やかにクッキー作りは続いていく。
あまり賑やかになりすぎると鬼塚さんが注意をするけれど、
工作の時間のような、みんなの楽しさがもりもり感じられて、
取材ということでひとり見ているだけなのがつまらなく思えてしまうほどだった。

わいわい、がやがやは、
おいしさの秘訣か・・・?


「おーぷんせさみ」のクッキーは、
そういう人たちが、そんなふうにして作っている。
楽しく作れば美味しくなるという道理はないけれど、
こくのある甘さや、さくさくと口でほどける食感や、そこはかとない香りが楽しめる個性豊かな味たちが揃っている。
どこかお近くのお店で見かけられたら、
ぜひひとつ味わってみてほしい。


これらのお店で お求めになれます。
● JAグリーンマーケットさん
● ギャラリーカフェ人と木さん
● 相楽デイセンターさん
● こだわりキッチンさん
● JA愛菜館さん
● 八色にぎわい市場さん
● 絵本屋いちいの木さん
● フルーヴさん

営業時間9:00〜17:00
定休日土・日・祝
住所京都府相楽郡精華町精華台2-10-17 (地図)  駐車場あり
電話番号0774-93-1969
ホームページhttp://open-sesame-cookies.com/
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