ちかばねっと奈良・京都

モノを大切にしはじめた時代の、
頼りになる街の修理屋さん。

大量消費なんて言われた時代は、遠の昔。人は物を大切に
扱うようになってきた。だがどんなに大切に扱っても、
壊れる時は必ずやって来る。
さて、その時どうするか。捨てるか、直すか。
思い出や思い入れがあって捨てるに忍びない物がある。
そんな時に重宝するのが今回取材した「修理ネット」さんだ。 おじさんと甥子さんの二人でお店をやっている。
富雄のダイエーに抜ける道の脇にある。

修理を諦めていたモノがあったら、
一度相談に行ってみよう。

お客さんの「直るかなぁ・・」という不安そうな声を
聞くと、挑戦意欲が掻き立てられる。なんとかして
あげたいという思いとが相まってプロ魂に火がつく
ようである。手間隙のかかる仕事はよそで断られる
ことも多いらしいから、すごくありがたい。
修理の駆け込み寺みたいな感じである。
さすがに夫婦のほころびまでは無理のようだが、壊れて
困っているモノがあったら、相談してみたらどうだろう。

国のお墨付きがある腕の持ち主。
その修理の技術はたしかなものだ。

おじさんの卓夫さんは、義肢装具士免許を持っている。
義手とか義足を作ることができる技術を持っていることの
証しだ。国の免状である。 修理費用はホームページで確かめてもらえばわかるが、
きわめてリーズナブル。しかも技術も確かとあっては、
よそに行く前にまずここを訪ねてみるのがいいようだ。
三坪ほどの小さなお店なのだが、そこでは二人の職人と、
使い込まれた道具たちが、あなたの来訪を待っている。