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ちかばのモノ語り おーぷんせさみのクッキーが買えるお店のこと その1

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ちかばのモノ語り 第六話
おーぷんせさみのクッキーが買えるお店のこと その1

絵本屋 いちいの木
木津川市兜台

narayama

ここでおーぷんせさみのクッキーに
初めて出会ったのだった。

兜台の広々とした道路を走っていると、鮮やかな黄色の地に「本」と一文字だけ書かれた看板が目に飛び込んでくる。
瀟洒な住宅が立ち並ぶ一角。こんなところに本屋が?と思うだろうけれど、見上げれば横長の窓から絵本たちがうふふと笑っている。 「絵本屋いちいの木」は、絵本がずらりと並んでいる本屋さんである。
絵本以外の本も少しだけはあるが、ほとんどが書店主の平尾さんが選び抜いた絵本。
板張りの床にじかに座って胡坐の間に絵本を広げていると、銭湯にまで絵本を持っていって、
裸んぼのままで床に座り込み読みふけっていた幼少の頃の貴なる姿が思い出される。

narayama

「この子、賢しこーなるでぇ・・」
周りの人から口々に母親はそういわれたそうだ。だが結局こんな風になってしまった。母はため息、私は苦笑。もーどーにもならん・・・。
話がそれた。
そうなのです。ここで初めて「おーぷんせさみ」のクッキーに出会ったのです。
絵本とクッキー。その取り合わせの妙に感心していたら、ひとつ買いなさいよと言われて百円硬貨を二枚。
実は卑しい出自ゆえ、その場で袋を開けて食べはじめたのである。そしたら実にうまかった。その時の驚きが膨らんで、「おーぷんせさみ」の鬼塚さんに取材をお願いし、それが記事になったという次第。
お近くの方、あるいはお近くを通りかかる方、さらには遠方の方であろうとも、絵本に囲まれた木の空間の中で、ぽりぽりとクッキーを食べる静謐な時間をもたれたらどうであろう。失ってしまった遠い記憶をたぐり寄せて、ひたってみるなんてことも出来るかもしれません。
が、広げた絵本の上にクッキーの食べかすをひとつでも落としたりしたら、背後で書店主のハリセンが唸りを上げるかもしれませんので、くれぐれも、くれぐれも・・・。

取扱店絵本屋いちいの木
営業時間10:00〜17:00
定休日日・月・火
住所京都府木津川市兜台3-1-2 (地図
電話番号0774-73-8104
ホームページhttp://ichiinoki.blog130.fc2.com/
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