ちかばねっと奈良・京都

真っ青になったこと、ありませんか？

ブルースクリーンというものをご存知だろうか。
パソコンをカチャカチャやっている時に不意にそいつは現れるのだ。
青い画面である。文字がずらずらと画面いっぱいに書かれている。しかも全てが英文なのだ。
こうなるともういけない。
パソコンはそれ以上ウンともスンとも進まなくなる。
もし上書きしないで作業を進めていたら、それまでの全てのデータは遥か彼方にふっ飛んでしまっている。
まるで画面の色に染まったようにこちらの顔も真っ青になる。
そのまま待っていても何も起こらない。パソコンもフリーズ。こちらもフリーズ。
やっと気を取り直しても、出来ることは電源を強制的に落とすことだけだ。

恐る恐る電源を入れ直すと、パソコンはまるで何事も無かったように口笛を吹きながら起動して、ナニ、ナニ、サッキノ、ナンダッタノ？という思いにとらわれる。
あれは夢か幻かなどと思いはじめ、失ってしまった時間を取り戻すべくせっせとまたカチャカチャやりだすのだ。
そうするうちにほとんどの人がブルースクリーンのことなど忘れてしまう。
だが天災と集金と青い悪魔は忘れた頃にやって来る。
またもや不意に画面は切り替わり、青くすさんだ画面に写る一人の阿呆をそこに見ることになる。

パソコンの扱いには、ちょっとばかりコツがいる。
うーむ、分かっちゃいるんですがねえ・・・。

｢パソコンはテレビや冷蔵庫などの家電と違って、電源を入れたらちゃんと動いてくれるというようなものでもないんですよね｣
ヒデノンパソコン診療所の社長、泉井秀之さんはそう言った。
パソコンを仕事に使っている身としては、頷ける話だ。
ブルースクリーンの不意打ちには何度もあったし、深夜に仕事を終えて電源を落とし、翌朝電源を入れると抽象絵画の出来損ないのようなのが画面いっぱいに踊っていたようなこともあった。
テレビは電波を映像と音声に変換するだけだし、冷蔵庫は冷やすだけ。
どちらも最近どんどん高機能になっているようだが、やっていることは実に単純だ。
一方パソコンは、人によって使っているソフトは違うし、繋いでいる周辺機器もまるで異なる。
ネットの場合でも、ただメールのやり取りだけをしている人もあれば、SNSや映像や、はたまた良からぬサイトを覗いている人もいたりして、パソコンがこなさなければならないワークは実に千差万別、そして同時に複雑怪奇なのである。

｢パソコンを作っている側も、どんな風に使われるか全てのケースを想定するなんて出来ない話なので、まあこのあたりならってところで製品化しているわけです。それでほとんどの場合問題なく使えているんですが、でもやはり問題は出てくる｣
そう、問題はでてくる。ほんと。
｢だからパソコンを使うなら、正しい操作の方法を覚えておかなければいけませんし、トラブルが発生したときに、正しい対処が出来なければならないんです｣
ええ、ええ、ごもっとも。ええ。
｢でもほとんどの皆さんは、家電と同じようにスイッチを入れれば、普通に使えるものだと、どこかで思っていますから、パソコンについて詳しく知ろうとはあまり思われないようなんです｣
はい、それ、ワタクシです。

すごく心強い味方なのだと思う。
仕事で使っているのなら、なおさらだ。

パソコンがそこそこ普通に動いていることが、実は奇跡的なことではないか。
泉井社長の話を聞いているうちに、そんなふうに思えてきた。
パソコンはどうも生れつき虚弱な体質のようなのだ。
すぐに風邪をひいたり、頭が痛くなったり、腹を下したりする。
新品のうちはまだいいが、二、三年経つと虚弱に老化が加わって良からぬ症状が頻発する。
症状も軽いうちに対処しておけば、重篤なことになるようなことはあまりない。
だからちょっとしたことでも相談できる主治医のようなお人がいれば、すごく助かる。
もうおわかりですね、はい、そのパソコンの主治医のような存在が、今回取材させてもらったヒデノンパソコン診療所というわけなのだ。
新品のうちならメーカー保証はあるけれど、色々なソフトを入れていたり、様々な機器を繋いでいたりすると、
問題の在り処がどこにあるのかメーカーサイドでももうお手上げというようなことがあったりする。
そんなときでもヒデノンならじっくりとあーでもない、こーでもないと綿密に調べ上げて対処してくれる。
突然のトラブルでも、電話ひとつで救急車ならぬ社用車で駆けつけてくれる場合もある。
仕事でパソコンを使っている人なら、これがどれだけありがたいことか知っているのではないだろうか。

パソコンはとても便利なツールだけれど、それを使いこなすにはそれなりの知識がいるし、安心して使い続けようとすれば、相応のサポートも必要だ。
つまり買ったらそれでおしまいではなくて、買ったその日から細々と手をかけていかなければならないということだ。
そんなあなたのパソコンに、ヒデノンパソコン診療所という所があるというのは、とても心強いことなのではないだろうか。
奈良市は法蓮町にある。あの有名な｢くるみの木｣の近くといえば、ああと思われる方もあるにちがいない。