TOP特別連載企画お氣にいりを喫茶する。

お氣にいりを喫茶する。

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お氣にいりを喫茶する。
-ならやま茶館のメニューから-
第三回 五味子茶


連載の間隔が開いてしまった。記者の怠慢である。スイマセン。
さて啓蟄は過ぎたとはいえ、まだ肌寒い日々が続いている2014年の3月中旬、 久方ぶりによく晴れて寒さも和らいだある日に久しぶりにならやま茶館に行った。
晴れていて暖かいのはいいのだが、そんな日には目に見えぬあれらが舞っておるのです。 そう花粉です。それに某大陸より流れ来るPM2.5たらいう不届き者がです。
排気ガスと花粉とPM2.5の舞う大気の中をスクーターで走り回っていると 途端に目がしかしか、鼻はずるずる、喉はいがいがしはじめる。
長く花粉症とは縁がなかったのだが、最近になっておんぶお化けのようにとりつかれてしまった。
さほどひどくはない。ひどくはないけれど、やはり気持ち悪い。
目薬とティッシュの消費量が2月に比べて格段となり、人と話していても突然のくしゃみや無色透明な鼻水がつーと垂れないかと気が気ではない。
最近は便利な薬やツールができているようで、即効性も期待できるようだ。だがよく効く薬を頻繁に使うというのもどうなのか。効果はあっても返って体に余計な負担をかけるのではないかと心配だ。
「五味子茶ですよ」とならやま茶館オーナーの谷山氏が囁く。
そんな時にはね、ということらしい。
五味子茶。ごみしちゃと読む。
大豆より少し小さめの赤茶色の果実である五味子から作られるお茶。その名のとおり酸味・苦味・甘味・辛味・塩味の五つの味を持つとされている。
それぞれの成分が体に働きかけて目と鼻の炎症を抑制し、のぼせやイライラも抑えてくれる。つまりは花粉症の季節にぴったりのお茶ということ。もちろん一杯飲めばたちどころにというわけにはいかないが、酸っぱくほのかに甘いお茶を楽しみながら体にも良いというのだから、この季節にとてもありがたい。
ちなみにネットで調べると次のような効能があるようだ。
苦味、酸味→肝臓を保護
甘味→子宮を保護
辛味、酸味→肺を保護
また呼吸器や腎機能を高め、循環器を安定させる効能や、長引く咳の症状の緩和にもいいとのこと。
五味子茶はならやま茶館でも人気のメニューだそうで、それはこれらの効能を期待してというよりは、五味子茶そのものがまず美味しいからだと思う。良薬が口に旨しなのだから誠にもって結構なことなのである。

五味子茶  450円(税込)

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取材先薬食カフェ ならやま茶館
営業時間9:30〜20:30
定休日水曜日
住所奈良市右京1-3-1-3-112 平城第2ショッピングセンター (駐車場あります) (地図
電話番号0742-72-1168
ホームページhttp://narayamasakan.com/
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