ちかばのモノ語り おーぷんせさみのクッキーが買えるお店のこと その3
ゆったりとした空間の中で
クッキーはすやすや眠っているようだった。
茜色ののれんが風に翻って、おいでおいでと手招きしているように見えた。
「ギャラリーカフェ人と木」は田んぼと畑に囲まれた村の一角にある。
古い民家を利用したカフェで、和机に頬杖をついていると時間がすごくゆっくりと頭のそばを通り過ぎていくのが感じられる。
そんな時間旅行が楽しめるカフェである。
詳しくはココを読んでいただければと思う。
さてこの「ギャラリーカフェ人と木」である。
ここのオーナーは、かなり味にうるさい。
カフェで出す食事はもとより、ついにはオリジナルのドレッシングやポン酢を作ることを思い立ち、調合に調合を重ねた末に、
これは良いものであると思えるものが完成した。
だがそれを大量に生産するとなると、さらなる壁があった。
さすがにカフェの仕事の合間にドレッシングやポン酢を作るわけにもいかず、専門の工場に発注したのだが、
そこで出来上がってきた試作品はオリジナルとは似ても似つかぬものであったらしい。
さてそこからどうなったか。
オーナーは手振り身振りも激しく、口から泡を弾き飛ばしながら苦闘の経過を語ったのだが、
そこはそれ、他人にはさほど面白くもないのであっさりと割愛する。
ただ苦闘の末に出来上がったものはすこぶるよろしいものであり、
記者もまた愛用者のひとりであるということ申し添えておく。
話がそれかかった。
ここで言いたいのは、ここのオーナーはそれほど味にうるさいのだということである。
自分で作るものに対してそこまでするのだから、他人が作るものに対しても甘くはない。
そのオーナーがレジ横におーぷんせさみのクッキーを置いている。
おして知るべしということである。
取扱店 | ギャラリーカフェ人と木 |
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営業時間 | 10:00〜18:00 |
定休日 | 土曜日 |
住所 | 京都府木津川市相楽城の堀26(地図) |
電話番号 | 0774-71-0305 |
ホームページ | http://www.cafe-hitotoki.com/ |